第9番 南部神社

南部神社

遠野南部始祖五世が守り神

 いわゆる、呼び名は「南部さん」である。明治九年(一九七七)七月、明治天皇が東北巡幸の際、南部氏五代の勤皇の事蹟を聞き届けられた。その際南朝よりの綸旨、刀鎧を叡覧なされ、保存料を賜った。これが契機となって、明治十四年に有志による社殿建立、九月十八日に鎮座式が行われた。
 社殿は南部氏の居城、鍋倉城跡内に建てられており、祭礼は鎮座した九月十八日としていた。だが八幡宮大祭と重複することから、祭神師行公戦死の日にちなみ、大正十二年に五月二十二日に改め、今日におよんでいる。いまでは南部公の移封を偲んでの入部行列を再現した催しが、春の一大イベントとして定着している。
 少しあがると本丸、二の丸といった城跡に到達、桜に囲まれた散策の地になっている。展望台もあって、ここから眺める市街地は、城下町そのものの風情。山城跡を思わせる、周囲の掘り割
りや起伏は、興味のある人には楽しい場所だろう。

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