第24番 笹谷観音堂

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観音像制作場所に異種笹が生える

 遠野七観音第七番札所。慈覚大師作と伝えられる一㍍余の勢至観音を祀る。この地には今なお堂ケ沢、観音跡、寺屋敷と呼ばれる旧跡がある。また、付近には経塚の跡も確かめられている。ここには七井戸伝説というのがある。慈覚大師がここで七体の仏像を彫り上げ、それぞれ七つの井戸で洗い清めたという。観音像を刻んだ場所には、表裏のない笹が生えているといわれる。
 その後、いつしか堂宇は朽ちはて、尊像も失われていたが、享保(一七一六―一七三五)のころ、村人達が再建した。元文年中(一七三六―一七四一)、尊像のないのが巡拝中の六部の目に留まり、その勧めによって、仙台の仏師に彫らせたのが、現在安置されている仏像だ。旧七月十日だった例祭が、八月十日に変って現在に至っている。

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