第21番 巌竜神社

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浸蝕景観なす岩直立

 創建の時代は不詳。古くは不動明王を勧請し、明治の廃物希釈で日本武尊、少昆古邦神、素戔鳴尊、宇迦之御魂の四柱が鎮座している。境内の背後には、浸蝕景観をなす岩が直立し、観るものに迫ってくる。露出面の長さが二〇〇㍍、高さは約五〇㍍で、奇岩を神体として祀ったのが始まりのようだ。龍がうねり昇る姿を思わせ、下に渕を成す清流とあいまって、日本百景にも選ばれた。
 祭日は、旧七月二十七、二十八日。祭りを主催する町家が、近在からの参詣客に宿を提供して盛り上がる、特異な風習が伝わっている。
 また、二月十八日の「裸祭り」も、市内外から多くの見物者を集める。地域の結束で保存されている、いまに続く浄夜行事である。金山で開けたといわれるこの地方は、遠野郷でも他とは異なる歴史風土を感じる。

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