第17番 欠ノ上稲荷神社

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老杉繁り市街地が一望

 欠ノ上で通っているが、本来は懸ノ上が正しい。御神体は、木製の立像で、雲上に立つ倉稲魂命を祀る。左右に稲荷の使い四基と、中央に神鏡を安置している。文禄年中(一五九二―一五九六)、統治の祖阿曽沼氏に使えた家臣葛西の遺臣で、欠下茂左衛門なる人が、稲荷社を勧請願したと伝えられる。もとは旧領石巻に鎮座していたものらしく、六月十五日を例祭日とする。
 最初は、杉山の懸崖中腹に祀られていたが、享保十二年(一七二八)現在地に還した。戦後になって、福島県相馬妙見社の分霊を、境内に合祀している。また社殿近く、通称七曲りの渓間に亀塚がある。社殿は高燥で、市街を一望におさめることができる遊覧の地。日枝神社を祀る大日山に続いており、散策のコースにもなっている。

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