第15番 宇迦神社

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冷水湧き隣接家屋潤う

 御神体は、直径四寸(一三㌢)の銅鏡。祭神は宇迦御魂神(うがのみたまのかみ)で、旧三月十三日が例祭日である。俗に「うんなんさま」の名で親しまれている。松崎町光興寺にあった阿曽沼氏の居城を、替った南部氏が現鍋倉城址に移すに当たり、旧地名の一日市もここに移転した。しかし宇迦神社は、それ以前から現在地に存在していたと考えられている。
 寛文年間(一六六一―一六七二)頃、周辺に大火があって社も類焼した。このため古い棟札も焼け、勧請年や願主も分からないが、境内に樹齢五百年以上の焼失古木株があり、創建はかなり古いようだ。
 家屋がぎっしり並ぶ、市街地の一隅にあることから、町内の鎮守神的存在で、周辺はいつも清潔に保たれている。宵宮には三々五々、人が集って盛り上る。戦後二十五、六年頃まで、冷たい湧き水が溢れ、隣家を曲流して、来内川に出ていた。冷水汲みの人出もあったらしい。

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