第10番 倭文神社

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筆字上達祈願「おもんじゅさま」

 祭神は、瀬綾津姫命、下照て姫命の二女神を祀る。もとは文殊菩薩を祀り、「おもんじゅさま」と呼ばれた。例祭日は旧暦の七月二十五日で、古来遠近の学童が、白紙に大文字を浄書して奉納したという。そうすることで、筆字の上達を願う風習があった。
 明治維新後、倭文神社と改めた。八幡宮が置かれている、丘陵状の八幡山の裏手にあって、あまり人目につかず、静かに佇む。ここ数十年前から地域興しのひとつとして、盛大に例祭を祝う取り組みがなされている。郷土芸能や神輿に、多くの人が集って、往年を偲ばせる。
 また、宵宮などには、有志による出店等、参拝者へのサービスも見られる。地域結束の絆を担っている。

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